畳の世界

畳のある生活

昔ながらの畳の部屋で、一家三代が集まるという風景は風情があると思いませんか?フローリングとは違い、寝転ぶとサラサラとしていて柔らかく、歩いたときの踏み心地は畳独特の良さがあります。
適度な弾力があるため、子供やお年寄りが転んでも柔らかく受け止めます。
畳は「お手入れが難しい」「ハードルが高い」と思われることもあります。しかし、それ以上に畳は、家族で暮らす方には良いメリットがたくさんあるのです。

畳の魅力

天然の芳香剤

イグサの香りはリラックス効果があります。イグサの香りが弱くなってきたな、と感じたら、それは表替え、修理のタイミングかもしれません。

また、イグサの内部には、小さな穴が無数に存在していて、それが臭いを吸着し軽減させます。特に、汗臭さの原因である「アンモニア」には強く働き、消臭します。

コーディネートを楽しめる

畳の魅力の一つでもある、畳縁。実は、柄も色も豊富で何十種類もあります。畳を入れ替えるタイミングで、畳縁にもこだわってみませんか?

また、イグサの畳以外にも、カラーバリエーション豊富な和紙製の畳もご用意しています。和紙の畳は、丈夫でお手入れも簡単です。

調湿・防音の効果

イグサには、湿度の高い日には湿気を吸い取り、湿度が低い日には湿気を放つ性質があります。高温多湿な夏でも、畳の表面はべたつかずに、いつもサラサラして快適です。

また、イグサの中心はスポンジ状になっていて、空気をたくさん含むため熱を通しません。そのため、夏は熱を通さず涼しく、冬は冷たい空気を通さず暖かいです。

また、その衝撃を吸収し、子どもの泣き声やテレビの音、外の車の音など、家の中の音も外の音もほどよく和らげます。

魅惑の畳縁

畳縁には、たくさんの種類があります。子ども部屋、居酒屋などシュチュエーションに合わせて、模様替えしてみませんか?

イグサの畳

畳のグレードは、イグサの「長さ」と「太さが均一であるかどうか」で決まります。長ければ長いほど、イグサの中心を広く使えるので、太さと色が揃い、触り心地のいい畳になります。また、グレードのいい畳は、イグサ同士の密度が高く作られているため、畳表を押しても、動きません。 畳の消耗が激しい、こどもやペットのいるご家庭では、こまめに表替えができるお手頃な畳もございます。大塚たたみ工業では、お茶室や座敷、居間で使用される「最上級品の畳」から、お手頃な価格の「普及品の畳」まで、さまざまな畳を扱っています。

グレード
最上級品(長さ140cm 一畳:7000本)
最上級品(長さ130cm 一畳:6500本)
上級品(長さ125cm 一畳:5500本)
上級品(長さ120cm 一畳:5000本)
中級品(長さ115cm 一畳:4500本)
普及品(長さ115cm 一畳:4500本)

畳の産地

畳の生産の90%以上は熊本の八代市で生産しています。なかでも、大塚たたみ工業がおすすめするのは、上本さんの「ひのさくら」というイグサです。上本さんの作るイグサ、ゴザは丁寧で安定した品質です。 イグサ以外にも、様々な畳があります。 よく液状のものをこぼしてしまうご家庭や、別荘をお持ちでなかなか換気ができないご家庭には、和紙製の畳である「ダイケンの健やかおもて」がおすすめです。

こんな畳もあります

樹脂製の畳(MIGUSA)

樹脂製の畳は、イグサの肌触りと樹脂ならではの耐久性・撥水性を両立した新素材の畳です。イグサの畳ではできなかった水拭きができたり、ダニやカビの繁殖を抑えたりする機能が備わっています。更に、すべりにくい加工がされ、クッション性も優れています。 デザインもイグサ色を始め、さまざまな色、模様にすることができます。

和紙製の畳(健やかおもて)

和紙を細長く切り、ひも状に加工した繊維を使っているのが和紙製の畳です。 和紙ながらも、樹脂コーティングを施しているので撥水性があり、イグサの約3倍の耐久性があります。また、紫外線による色あせがなく、美しさが長持ちする畳です。 樹脂製の畳に比べると、少し暖かい印象を与えます。

畳のライフサイクル

畳には、「ものを長く使う」ための知恵や、人が心地よく過ごすためのメリットが詰まっています。改めて畳の良さにふれてみませんか?


新しい畳

  

今日から新しい畳の生活です。液体や摩擦、ゴミに気を配りながら手入れをします。

裏返し

畳表は両面使えることができます。日焼や小さなささくれが気になってきたら、裏返しをしましょう。裏返しをするこでまた緑色の畳を楽しむことができます。

表替え

畳表が痛んできたり、大きな傷ができたりした場合や、取れないシミができた場合は畳表の交換時期です。新品の畳の香りを楽しみましょう。

入れ替え

畳を踏むとへこんできたり、畳同士に隙間ができたりしてきたら、それは畳の入れ替えのサインです。へこみや隙間は転倒の原因になります。中の畳芯を交換しましょう。